ハワイ島ツアーレポート2018Big Island Tour Report

お客様のMAKOTOさんから体験レポートをご投稿いただきました。ご搭乗前の疑問や不安に思われていた事柄について、ツアー後のご感想を丁寧にまとめてくださっています。ぜひご覧ください。

01  Big Island Spectacular + Waterfalls
November 2018

掲載のツアー情報

  • ビッグアイランド・スペクタキュラー(滝への着陸付き)
  • ハワイ島ワイコロア 7:00発
  • 2018年11月
  • ご投稿:MAKOTOさん

はじめに

今回はハワイ島だけに少し長めに(18日間)滞在することにしました。できるだけノンビリ過ごすのが目的です。と言っても、ただコンドミニアムに閉じこもっているのも芸がない。何かとっておきのツアーはないか、と迷いに迷って決めた1つがヘリコプター遊覧!

これで空からビッグアイランドを一望できる、と心は踊りますが、決定に至るにはいくつかの問題がありました。

  • ツアー料金が高め
  • ヘリコプターの安全性
  • ヘリでなくとも車で十分ではないか
  • 実施が天候に左右される
  • 日本語パイロットのヘリに乗れるか
  • ヘリツアーのパターンはどれを選べば良いのか
  • そもそもキラウエアの噴火は大丈夫か

などなど。これらを何とかクリアして、素晴らしい時間を手にした報告です。

ツアー料金が高めなことについて

ハワイ島の魅力はなんと言っても多彩な自然です。地球は生きていて今も進化し続けていることを実感するにはヘリコプターしかない!と、清水の舞台から飛び降りる気持ちで予約しました(涙)

実際に飛んでみると、それはもう期待以上でした。他のツアーと比較すると確かに高いです。しかし「時間単価」ではなくて、「感動単価」で考えると安い!というのが体験しての実感です。

ハワイ島では高価な買い物などできませんし、する必要もありません。ですから、最初から旅行費用に組み入れて準備することをお勧めします。もちろんお金持ちの方には言わずもがなです。ぜひ体験して下さい。

ヘリコプターの安全性について

何事も危険ゼロは無いですが、ヘリ事故の確率は、レンタカーで慣れない運転にチャレンジするのに比べたら比較にならないくらい低いと思います。実際、機体もかっこよくて、視界も広く、揺れもなく、とても爽快なフライトを楽しめました。

騒音はヘッドホンを着けると消えますし、パイロットを含め乗員全員で会話ができます。これも楽しい時間となり、同乗したSご夫妻(京都)ともお友達になってしまいました。

運行の可否は、フライト時刻毎にその日の飛行ルートの気象状況を見て決められ、実際に、私たちの次の時間以降のフライトは中止になりました。偶然ですが危険なフライトは決しないという現場を目の当たりにしました。

ヘリでなくとも車で十分ではないか

高いお金を出してヘリに乗らなくても、車で回れば十分では?何度も自分に問いかけました。

しかし、道路はごく限られた場所しか通っていません。ハワイ島の豊かさ素晴らしさは、車では行けない所にありますし、空から全体を見渡す事で夫々の火山の時間的な経過や変化を知る事が出来ます。

噴火口を上から覗いたり、古い噴火口が連なる中を道路が走っている様子が分かったり、雲海がマウナケアとマウナロアの間の谷筋を流れる様に細長く連なる様には息を飲みました。

海岸ぞいの断崖から落下する何本もの滝。黒い溶岩台地の西海岸から東に飛行するにつれ、草原、熱帯雨林と変わる植生も手に取るように分かります。古いマウナケアから休火山のマウナロア、そして現在活発に活動する若いキラウエア。その活動のお陰で南側に陸地が拡大しているハワイ島。

空からの展望は、このような長大な時の流れとハワイ島の自然の変化をダイナミックに体感させてくれました。この感動と驚きを車で得るのは難しいです。

実施が天候に左右されることについて

実施は天候に左右されるので正直当日まで心配でした。しかし、これも安全を考えるからこそであり、アドベンチャーには欠かせない重要な配慮です。

私達の後からは気象条件の悪化により全便中止の判断が出されています。ヘリポート側は真っ青な空の好天でしたから、「何で飛ばないの!」と言いたくなりますが、私たちのフライト時も東海岸側では雨でした。西側の乾燥地と東側の熱帯雨林、これがハワイ島です。運行が中止になって、別時間、別日への変更も不可能な場合は、全額返金されるそうです。

可能なら、比較的天候が安定している早朝1番のフライトがお勧めとの事です。私たちも、朝一番7時のフライトを選び、実際は少し早めの6:45に飛びました。サンライズシーンのオマケ付きです^_^

日本語パイロットのヘリに乗れるか

パイロットは英語圏の方が圧倒的に多いので、ある程度英語ができる方は、何の問題もありません。私たちは英語は全くと言って良いほどのレベルなので、日本語パイロットをリクエストできるというエージェントを選びました。

しかしリクエストをしているだけですので、搭乗するまで不安でした。ところが、「本日のパイロットの望月です!」と声をかけられた時は、心の中でヤッターと快哉でした^_^

しかし話を聞いてみると、常連のSご夫妻が直接望月さんに予約を入れていたところに、たまたま私たちが便乗した、という事でした。本当にSご夫妻には感謝です。

日本語パイロットを確実に予約するには、大手エージェントではなくて、望月さんの運営しているHP(アロハ・ブリーズ)から直接予約をするのがベストだそうです。望月パイロットはヘリの操縦は勿論、フレンドリーでハワイ島の自然に精通した超ベテランパイロットさんでした。

ヘリツアーのパターンはどれを選べば良いのか

ヘリツアーのどのパターンを選ぶか。これも経費との相談になりますが、広いハワイ島の自然を俯瞰するには、長時間、広範囲を飛行するプランでないとダメだろうと覚悟して広い周遊コースを選びました。

これは大正解でした。当たり前ですね^_^

落差365mのプナルル滝に降りるオプションもありますが、これも体験価値があります。飛んでいるだけでなくて、自分の足で誰も行けない滝を歩けるのですから、プライベートフォールを実感でき、マイナスイオンを全身で浴びる事が出来ます。

そもそもキラウエアの噴火は大丈夫か

キラウエアの噴火は私たちがハワイ島行きを決めた後に起こりました。本当に心配で、ニュースはもちろんネットでもチェックをしていました。真っ黒な噴煙がハワイ島を覆っている映像に、身震いしました。

しかし、それもこれも時間の問題。次第に分かった事は、噴煙以外はニュースで報道されている映像が極めて限られた場所である事。多くは断層からの溶岩噴火で、日本の噴火のように水蒸気爆発ではない事。今回はたまたま民家のある方向に溶岩が流れたのでセンセーショナルな扱いになった事などでした。何よりJALのコナ便が飛んでいる事が1番の安心要素でした。

私たちは仙台に住んでおり、東日本大震災の風評被害に悩まされました。今回の噴火でも、ハワイ島への旅行者が激減したそうです。

「これまでも流れる溶岩をツアーで観察してきたのに、民家のある所に流れ出た事で、ハワイ島全体が危険になったかのように報道されている。しかし住居は再建されているし、何よりも住民に死者はいなかった事を知って欲しい。」

望月パイロットの言葉が、私には悲しげに響きました。

もちろん安全が第一ですが、私たちの判断が風評被害に加担していないか、シッカリと点検するのも大切だと思います。

おわりに

以上、体験を踏まえてのささやかな感想です。

私たちもそうでしたが、誰もが晴れた空のフライトを望まれる事でしょう。しかし、連日晴れていたらハワイ島は砂漠になってしまいます。晴れて飛び立ったのに雲や雨の中、と思ったらまた視界が開けて…こんな繰り返しが自然そのものであり、旅の醍醐味ではないでしょうか。私たちも目まぐるしく変化するハワイ島の自然を、望月パイロットのガイドで堪能しました。

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MAKOTOさん、率直な言葉で丁寧に綴られた体験談をありがとうございました。

Toshiの日本語ツアー

日本人パイロットToshiは2022年11月にセミリタイアし、不定期での勤務となりました。現在の日本語案内は主にKAIが担当しております。オプションでの日本語案内の確約、Toshiの今後の勤務予定などは、下記にてご確認いただけます。

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